せっかく青森に行ったら、青森でしか食べられないものを味わいたい!
観光客用ではなく、地元の人たちがよく食べてるものを知りたい!
青森のスーパーでは買えるけど、青森でしか買えない食べ物って?
そう思われている人も多いのではないでしょうか?
今回は、地元民に昔から愛される、青森でしか食べられないソウルフードを紹介します!
参考記事
鯵ヶ沢の焼きイカ
日本海に面する港町、鰺ヶ沢町(あじがさわまち)。
ここで食べることができる「焼きイカ(イカ焼き)」が絶品なんです。
なんだイカ焼きか、と侮るなかれ。
鰺ヶ沢の焼きイカは、近くで獲れた新鮮なイカを生干ししているので、身が厚くブリッとしています。
そして、炭火で焼いているため非常に香ばしく、食欲をそそる香りです。
注文が入ってから焼くシステムなので、焼き立てほやほやな焼きイカを味わえます。
もちろんマヨネーズとも相性抜群!
この味を求めて、道路沿いに立ち並ぶ売店には、夏になると多くの地元民が海水浴ついでに車で立ち寄ります。
また、この辺は焼きイカ屋が何店舗も集まっているので、「焼きイカ通り」とも呼ばれています。
これを食べると「夏!」って実感するんだなー
地元の人が好きって、絶対おいしいじゃん!
たこ焼き西海のチキンボー
こちらも鰺ヶ沢名物のご当地グルメ。
薄く伸ばした鶏肉を竜田揚げのようにカリッと揚げて、マヨネーズをかけて食べる、以上です!
え、それだけ?……。
でもこれが美味しいんです。
観光用に派手な見た目にするわけでもなく、シンプルな味付けで地元民に愛される味。
これが、まさにソウルフード!
揚げたてのチキンボーで口の中をヤケドしながら、肉汁あふれる食感を楽しめますよ。
たこやき西海(さいかい)さんは、鰺ヶ沢駅前のショッピングセンターにあり、小腹を空かせた学生や地元民に愛され続けている老舗です。
●たこやき西海
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字舞戸町字下富田29番地115
しじみラーメン
青森はしじみ貝が有名だって知っていましたか?
え、全然知らなかった……。
津軽半島の北部にある十三湖(じゅうさんこ)が特に有名な産地です。
十三湖で獲れた大粒のしじみ貝しか食べたことがなかったので、県外のしじみ貝を見た時の衝撃といったら、、
そんな青森自慢のしじみ貝を使ったしじみラーメンもおすすめのソウルフードです。
しじみラーメン発祥のお店は十三湖近くにありますが、青森、弘前、五所川原といった主要な都市でも食べられます。
十三湖のしじみ貝は大粒なだけじゃなく、味も濃いので良い出汁がでます。
しじみ貝の味噌汁のように体に染み渡る、塩味のラーメンを味わってみてください!
具材のしじみ貝は中身も食べてくださいね!大粒なので
亀屋のたこ焼き
亀屋のたこ焼きは、弘前市民が愛してやまないソウルフードです。
しかも、いつでも食べられるわけではないのが「食べたい欲」を引き立たせます。
なぜなら常設の店舗を構えているわけではなく、弘前で行われる祭りや宵宮の屋台でしか登場しないんです。
味の方はというと、一般的なたこ焼きとは違って、実は甘くて黄色いおやつのようなたこ焼きです。
大粒のタコが入っていますが、鰹節はかかっておらず、とろみの少ないタレは甘じょっぱいです。
青森って甘い食べ物が多いね、赤飯とか茶碗蒸しとか
このたこ焼きが一番好きという熱狂的な亀屋ファンも県内には多くいます。
たこ焼きだと思わないで食べた方が、素直に味わえるかも
目屋(めや)豆腐
目屋豆腐は、西目屋村の家庭で古くから作られてきた、硬くて濃厚な木綿豆腐です。
大豆は風味の良い西目屋産で、水は白神山地の伏流水を使用しています。
煮崩れしない弾力を生み出しているのは、極寒の製造室で0度近い水を使って作るという寒さを活かした製法らしく、冬の間のみの販売です。
毎年12/26頃から発売開始され、ゴールデンウィークまで、1日120丁限定での販売になっています。
西目屋村の津軽ダムの建設に伴い、目屋豆腐を作っていた地区の住民が移住してしまい、一時は目屋豆腐の製造も途絶えてしまったそうです。
移住した住民に製法を聞き、村をあげて伝統の味を復活させ、2014年から商品化されています。
製造数が限られていることから、スーパーでは買えず、西目屋村の「道の駅 津軽白神」で買うことができます。
目屋豆腐は煮崩れしないので、麻婆豆腐やすき焼きにもぴったりです。
冬〜春にかけて青森へ観光される際は、ぜひ伝統の味を試してみてください!
嶽(だけ)きみ
嶽きみは、標高1625mの津軽富士・岩木山にある嶽高原で栽培されているブランドとうもろこしです。
「きみ」は津軽弁で「とうもろこし」の意味で使われています。
嶽きみの糖度は18度ほどありますが、16度あると甘いと言われるメロンより高い糖度なので、かなりの甘さですよね。
嶽高原の朝晩と日中の大きな気温差が生んだ激甘なとうもろこし、本当に美味しいです。
毎年お盆〜9月になると、百沢〜嶽付近の県道3号線沿いに直売所が出現します。
朝に採れたもぎたての生とうもろこしもあれば、茹でたり焼いたりしたとうもろこしも買えます。
とうもろこしは、夜に蓄えた糖分を日中の光合成で使ってしまうので、夜明けすぐの早朝が一番甘いそうです。
一番美味しい状態の嶽きみを食べるなら、やはり午前中に直売所で買うことをおすすめします。
また、嶽きみシーズンであれば、津軽地方のスーパーや道の駅でも買えるチャンスがあります。
県民も大好きな嶽きみなので、売り切れ御免の人気商品です。
東京などでも嶽きみが売られている場合もありますが、鮮度が命なので、美味しい状態の嶽きみじゃないかもしれません。
ぜひ、嶽高原で本当の嶽きみを食べてみてください!
一応、嶽産のとうもろこしを真空パックした商品もスーパーなどで売られています。
こちらは通年購入できるので、どうしても嶽きみを食べてみたい!という方は、こちらもご検討ください。
つがる地球村 味付ホルモン
地球村ホルモンは、国産豚の生ホルモン(シロモツ、レバー、ハツ、タン)が贅沢に使われた味付けホルモンです。
つがる市(旧森田村)にある地元企業「ヤマエイフーズ」が製造しています。
県外のスーパーでも取り扱いがある店舗もありますが、青森のスーパーではだいたいどこでも買えます。
味は塩味、味噌味、激辛の3種類ありますが、味噌味がおすすめです。
バーベキュー好きな青森県民は、必ずと言っていいほど、この地球村ホルモンと源タレをスーパーで買っています。
鉄板やアルミホイルの上でホルモンだけで焼くも良し、鍋でもやしやキャベツと一緒に煮込んでもつ煮込み風にして食べてももちろん美味しいです。
ボイルしてある一般的なスーパーのホルモンとは違い、生ホルモンを使っているのでコリコリの歯応えです。
濃い味好きな津軽衆の味覚に合わせ、濃いめの味付けになっていますので、ご飯も進めば、ビールも進む、とても素敵なローカルグルメです。
久しぶりに食べたいなー。。
ちなみに、「つがる地球村」というレジャー施設がつがる市(旧森田村)にあり、フェスも行われる円形劇場、テニスコートなどのスポーツ設備、キャンプ施設、アスレチックなどもあります。
地球村の天然温泉が個人的にはとても好きで、茶褐色でツルツルしたお湯がとても気持ちいいですよ!
焼きそばバゴォーン
普段から箱買いするほど、カップ麺が大好きな青森県民。
そんな青森県民が愛してやまないカップ焼きそばが「バゴォーン」です。
カップ焼きそば=バゴォーン、と言っていいほど青森に根付いています。
ローカルの企業が作っているんじゃないかと思いきや、マルちゃんブランドで有名な東洋水産が作っています。
大きめに切ってあるキャベツやダイス状の肉が入っていて、濃いめのソース味に仕上げられています。
普通のカップ焼きそばと異なる特徴は、かやく、ソース、ふりかけとともに添えられている「三陸産わかめスープ」です。
青森県の外に出るまで気付きませんでしたが、わかめスープってカップ焼きそばに入っているのが普通だと思っていました。
わかめスープの粉末をお椀に入れ、バゴォーンを湯切りする際のお湯で溶かします。
日本のカップ焼きそばで、ここまでお湯を大事に使えるカップ焼きそばは少ないと思います!笑
ちなみにバゴォーンは東北・信越地方限定発売なので、青森県以外でも買えますが、発売エリアの中で一番愛されているのは青森のはずです!(多分)
味は、ペヤングやUFOよりも、バゴォーンの方が多少しょっぱめかな?と思います。
一応、ネットでも買えます!
工藤パンの菓子パン
工藤パンは、青森市に本社・工場を置く地元企業です。
食パン、菓子パン、和菓子などを製造・販売していますが、特におすすめしたいのが菓子パンです。
いろんな番組で取り上げられ、全国区になった「イギリストースト」以外にも、美味しい菓子パンがたくさんあります。
チョコレイ
チョコレイは、ロングセラーなだけあって、パンの長さも35センチあるロングな菓子パンです。
ハワイの首飾り、「レイ」の輪っかを閉じたような形をしています。
柔らかいデニッシュ生地に、チョコとシロップがたっぷりかかっていて、甘いもの大好きな青森県民の味覚に合わせた味わいです。
約15年ぶりのチョコレイ、あー幸せ#工藤パン pic.twitter.com/kLXpC8nuCF
— エールーム🍎AOMORI (@AOMORI_Aroom) November 15, 2022
スズキも部活帰り、2日に1回はチョコレイを食べながら帰ってました。
甘めの味わいが疲れた体に染み渡って、おいしいんですよこれが。
カステラサンド
午後の一服の定番カステラサンド!
— エールーム🍎AOMORI (@AOMORI_Aroom) November 11, 2022
小さい頃に実家のりんご畑で食べさせてもらったのを思い出す🍎#工藤パン pic.twitter.com/Kca4ke2Ig3
こちらもロングセラー商品で、バタークリームとカステラを、ふんわりの柔らかいパン生地でサンドしています。
スズキの両親が、りんご畑作業の一服でよく食べていました
こちらも比較的甘めなので、ブラックコーヒーと一緒に食べるとより美味しいです。
くるみだいすき
商品名の通り、くるみがトッピングされたしっとり蒸しパンですが、白味噌入りでちょっと香ばしい風味があります。
菓子パンの蒸しパンといえば、北海道のマークが特徴的な「チーズ蒸しケーキ」を想像するかもしれませんが、くるみだいすきは甘さ控えめです。
これも好きでよく食べていました。食べたい!
こちらは牛乳と一緒に食べるとより美味しく食べれると思います!
あと、完全に余談ですが、工藤パンは地元民から「ユ藤パン」と呼ばれることもあります。
最近はに志かわとか乃がみとか漢字一文字だけ入れるひらがな店名のパンが流行っていますがここで我らがユ藤パンの看板を確認してみましょう pic.twitter.com/M4oxyVKsoa
— 南浦二三郎@Aomori2022 (@nanura2) July 3, 2019
これは、「工藤パン」と筆記体で書かれた看板の「工」の文字が、「ユ」に見えることからです。
スズキも、小さい頃からこの看板見ていたので、工藤パンではなくて「ユ藤パン」だと思っていました。。
工藤パンの看板だと知ったのは、おそらく中学校に上がってからです。笑
玉子とうふ
青森での「玉子とうふ」は、鶏肉、椎茸、タケノコ、かまぼこなどの具がたくさん入った、茶碗蒸し風なのが特徴です。
玉子とうふを製造・販売しているメーカーとしては「かくみつ食品」や「木戸食品」が有名で、どちらも地元企業です。
玉子とうふは家庭の味として、普段から食卓に上がるので、地元スーパーでは必ず買うことができます。
玉子とうふといったら、具沢山で出汁のきいたこの味を想像してしまうので、県外の玉子とうふを食べるとがっかりしてしまうほどです。
50年以上親しまれている味なので、やっぱり間違いないです
冷やして食べても、温めて食べても美味しいので、季節問わず楽しめるローカルフードです。
でもそれ、茶碗蒸しじゃん?って思っている方もいらっしゃると思いますが、青森の茶碗蒸しは栗の甘露煮が入っていたりして、結構甘いんです。
なので、青森では、茶碗蒸しと、この「玉子とうふ」は完全に別物として扱われています。
もちろん茶碗蒸しも美味しいので、機会があったら食べてみてください!
太子(たいし)食品の納豆
青森帰って来たら、絶対食べたかったのはコチラ#太子納豆 pic.twitter.com/mIYjnbrcO5
— エールーム🍎AOMORI (@AOMORI_Aroom) November 9, 2022
この納豆を作っている太子食品工業は、11ぴきのねこで有名な三戸町(さんのへまち)に本社を置く青森を代表するメーカーです。
盛岡、仙台、東京にも支店があり、県外での販路拡大にも力を入れています。
国内は北海道や東北産、海外はアメリカやカナダ産の大豆を使用していて、製造工場は天然の伏流水が豊富な場所(十和田など)に立地しています。
値段も見た目も、普通にスーパーで売られている納豆と変わらない(むしろ安い)んですが、やっぱほかの納豆よりも美味しいです。
青森では、太子食品の納豆がスタンダードなので、この納豆を毎日食べれるって贅沢だったなー、、としみじみ思います。
一般的なスーパーの納豆ラインナップでいうと、粒納豆が多いと思いますが、おすすめしたいのはひきわり納豆です。
大豆の表面積が多いほど、納豆菌が増えやすいそうで、ひきわり>小粒>大粒の順で菌が多いです。
ひきわり納豆って納豆の味と匂いが強いよなー、、と思ってましたが、納豆菌の量が関係しているかもしれませんね。
納豆って一緒に見えても、作るメーカーで味が全然違うんだなーと気付く機会になると思いますので、ぜひ食べてみてください!
お土産にこの納豆をおすすめしたいくらい、太子食品推しです
まとめ
いかがでしたでしょうか?
そのお店でしか食べられないものや、ローカルスーパーならではの青森でしか買えないグルメを紹介しました。
地元民がおいしいと思うグルメを食べたい!という場合は、ぜひ参考にしてみてください。