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後世に残したい青森の伝統工芸品・伝統芸能

青森伝統工芸 観光
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青森にはヒバ、ブナなどの特産物を加工したものから、厳しい寒さに耐えるために生まれたもの、県民の健康を願ったり、心に潤いを与えてくれるものなど、さまざまな伝統工芸品・伝統芸能が存在します。

今回はスズキが特に後世に残したいと思うもの(津軽地方編)をピックアップしました。

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津軽びいどろ(青森市)


「四季を感じるハンドメイドガラス」をコンセプトに、様々な色が組み合わされた「津軽びいどろ」


職人の技術でひとつひとつ柔らかな形に仕上げられ、日本の移りゆく四季のように表情豊か、と評判の工芸品です。


「津軽びいどろ」を生産するのは創業70年以上の老舗メーカー、北洋硝子。


漁業用の浮き玉製造がルーツで、長年培った「宙吹き」と呼ばれる成形技術と、県内で調達された色ガラス等を組み合わせで生まれたのがこの「津軽びいどろ」だったそうです。


100色を超える色彩豊かな硝子製品は世界的にも珍しく、食器としてテーブルを彩るだけでなく、生活全般に彩りと季節感を与えてくれます。

時期によっては見学も受け入れているようですよ。

ちなみにスズキは、りんご農家の息子ということで、「あかりんごタンブラー」というグラスを買いました。

スズキ
スズキ

この津軽びいどろで、いろんなりんごジュースをテイスティングして、記事化する予定です!

北洋硝子(株)
〒038-0004 青森県青森市富田4丁目29−13
https://tsugaruvidro.jp/

津軽金山焼(五所川原市)


焼き物の材料となる粘土や、薪に使う赤松が豊富な五所川原市金山


渋めの風合いが特徴で、斑点状に灰の跡がついたもの、いぶされて青や灰色がかったもの、わらを巻いた部分赤く焼け上がったものなど、独特な深みのある焼き物です。


津軽金山焼の器に水を一晩入れておくと、鉄分やカルシウムが多い口当たりまろやかな水になるそうです。


併設されているギャラリーでは、湯呑、コーヒーカップから大きな花器まで、さまざまな焼き物が展示販売されていて、自分だけの一品を見つけられるかもしれませんよ。


また、自由に見学できるほか、事前予約で陶芸体験もできるので、家族、カップルでぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

津軽金山焼
〒037-0011 青森県五所川原市金山千代鶴5−79
http://kanayamayaki.com/

津軽塗り(弘前市)


津軽地方で生産される伝統漆器の総称で、江戸時代から続く正真正銘の伝統工芸品です。


製品としては箸やお椀、お盆、重箱などが有名ですが、小物入れやティッシュケースなども作られています。


津軽塗の特徴的な模様は、塗っては研ぐ、塗っては研ぐを2ヶ月以上をかけて作り出されているため、綺麗なだけではなく耐久性もめちゃ高いそうです。


最近では後継者の育成事業にも力を入れていたり、若手職人を中心にBEAMSやエヴァンゲリオンなどの異業種コラボや、海外進出事業など青森・津軽の枠から飛び出したプロモーションを行なっています。


ごくわずかな職人しか出せない模様もあり、かなり価値が高い製品も。

青森県漆器協同組合連合会
〒036-8061 青森県弘前市神田2-4-9
https://www.tsugarunuri.org/

津軽こぎん刺し(津軽地方)


「こぎん刺し」は藍色の布地に白い糸で幾何学模様デザインを刺繍する、津軽地方に江戸時代から伝わる技法です。


当時、麻の着物しか許されていなかった農民が、強度や保湿性を高める方法として編み出し、今に至るまで大事に残されてきました。


津軽地方では、小中学校の家庭科の授業で取り扱われていたり、簡単な模様であれば手軽に編むことができます。


「弘前こぎん研究所」では、事前予約でこぎん刺し体験や見学をすることもできます。

最近では、藍色生地×白い糸の組み合わせに限らず、ポーチ、リュック、ブックカバー、食器など、模様の魅力を生かした製品も多く生まれています

弘前こぎん研究所
〒036-8216 青森県弘前市在府町61
https://tsugaru-kogin.jp/

ひば曲物・ブナコ(弘前市)


青森県の木「ヒバ」を使った曲げ物で、青森ヒバの木目を活かしたセイロ、弁当箱など、手作りの緩やかな曲線が特徴です。


ヒバは耐久性が高く、水分が染み込みにくい特徴があるので、長く愛着を持って使い続けられる工芸品です。


鶴田町にある「鶴の舞橋」も、ヒバの耐久性を生かして総ヒバ造りされています!


そんな魅力あるひば曲げ物、かつては職人が津軽各地にいたそうですが、需要の減少とともに県内に残る職人はなんと1人のみ!


津軽地方南部の藤崎町の職人の方が最後の1人として、ひば曲物の製作や修理を行なっているそうです。

ひば曲げ物紹介ページ(藤崎町観光情報サイト)
https://www.fujisaki-kanko.jp/specialty/khiva.html


そんな中、世界遺産白神山地で有名なブナを使った工芸品「ブナコ」が新たな工芸品として注目されています。


ブナの特性であるしなやかさを活かし、テープ状にしたブナ材をコイルのように巻いて成型するという、独特な製法から生まれる年輪のような模様が特徴です。


食器などのテーブルウェアが人気ですが、ランプ、スツール、スピーカーなどさまざまな製品が生まれています。


洞爺湖サミットでは、各国首脳へのお土産としてブナコのトレイが選ばれたり、スタイリッシュかつ日本らしい工芸品として認識されているようです。

ブナコショールームBLESS
〒036-8182 青森県弘前市土手町100-1 もりやビル2F
http://www.bunaco.co.jp/

錦石(津軽地方)


古くから美しい石として愛され、縄文時代には勾玉として加工されていた錦石


津軽半島西側の七里長浜や磯松海岸、深浦の吾妻川河口など、砂浜が残る海岸でいまでも採れるようです。


縞状の模様の入ったメノウ、宝石の一種ジャスパー、木化石ともよばれる珪化木、など種類は多岐に渡ります


乾いている状態だと普通の石に見えるものも多いですが、磨くと見違えるほど美しくなるんです。


場所さえ分かれば簡単に採れるこの「錦石」も、青森県の伝統工芸品として正式に認められています。
子供と一緒に錦石探しをすれば、宝探しのようで楽しいですよ!

高山稲荷神社
〒038-3305 青森県つがる市牛潟町鷲野沢147−1
https://takayamainari.jp/

津軽凧(弘前市)


江戸時代から作られ、弘前ねぷたのような武者絵が特徴的な大型の凧です。


津軽凧では、青森の木「ヒバ」を薄く削って凧の骨として使われていて、裏側に付けられた厚紙が振動してブーンと鳴りながら大空を舞います。


「子供が強くたくましく育って欲しい」という願いがこの迫力ある武者絵に込められているそうで、スズキの実家の玄関にも縁起物として飾られていました。


開運招福、空高く揚がることから験担ぎとしても好まれているそうです。


弘前市にある「津軽藩ねぷた村」では津軽凧の絵付け体験や、描いた絵を骨組みに貼り付けて凧として完成させる体験ができます!

津軽藩ねぷた村
〒036-8332 青森県弘前市亀甲町61
http://neputamura.com/

ねぶた(青森市)


日本を代表する夏祭り「青森ねぷた祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。


巨大な紙と1000個以上の照明で作られた人形灯篭「ねぶた」も職人によって、迫力あるものに仕上げられます。


「大型ねぶた」と呼ばれる祭りの主役になるねぶたを作っているねぶた師は現在14名。


先代の師匠から伝承した技術にねぶた師それぞれの個性を加えて、歴史ある伝統を創り上げています。


最近では、300年の歴史で史上初の女性ねぶた師も誕生し、伝統に新たな風が吹き始めています。


一般的にねぶた師の独り立ちまで10年かかると言われる中、なんと4年でデビューしたとか。

青森の文化や観光を支えるねぶた師の皆さんには感謝感謝です。

青森市文化観光交流施設 ねぶたの家 ワ・ラッセ
〒030-0803 青森県青森市安方1丁目1−1 
http://www.nebuta.jp/warasse/

金多豆蔵(中泊町)


番外編です。

「金多豆蔵(きんたまめじょ)」は1907年に創作されて以来、現在に至るまで伝承されてきた人情味あふれる人形劇です。


酒好きで失敗ばかりしている「金多」と、おっちょこちょいでおしゃべりな「豆蔵」が津軽弁で掛け合い、世相を嘆いたり、それを笑い飛ばして、見ている人を楽しませてきました。


娯楽が少なかった津軽地方では、金多豆蔵の人形劇がなによりの楽しみだったそうです。


スズキが子供の頃でしたが、近所の神社で金多豆蔵の人形劇を見た時のことは鮮明に覚えているので、人の心に残る特別な力があるのかもしれません。


劇場で観覧することができるので、ぜひ一度訪れてみてください!

津軽伝統 金多豆蔵(きんたまめじょ)人形劇場
〒037-0305 青森県北津軽郡中泊町中里亀山225−1
https://www.aptinet.jp/Detail_display_00002968.html

まとめ

いかがでしたでしょうか?

青森には昔から続く伝統工芸品・伝統芸能が数多く残っています。

旅行のついでに立ち寄ってみてもいいですし、地元に住んでいる方でも楽しめるものもありますので、ぜひ体験してみてください。