青森県が生産量日本一の果物は、実はりんごだけじゃないんです!
りんご、あんず、カシス、ゼネラルレクラーク、スチューベンなど、自然豊かな青森で栽培されている、生産量日本一の果物をどかっと紹介します。
そのまま生で食べる以外の、おすすめな食べ方も一緒にお届けしていきます!
参考記事
りんご
言わずと知れた、青森県の代名詞、りんごです。
りんごは、青森県だけで日本全国の50%以上の生産量を誇ります。
その中でも青森県内で一番の産地は弘前市。
収穫量、作付面積ともに全国でも弘前市がダントツの1位です。
津軽地方ほぼ全域で栽培は盛んですが、弘前市(石川、相馬、東目屋)のほか、青森市(浪岡)、平川市(平賀)、黒石市、板柳町が県内でも特に盛んな地域です。
おすすめの品種① サンふじ(無袋ふじ)
サンふじは、袋をかけず太陽の恵みをたっぷり浴びた蜜たっぷりの赤いりんごです。
スーパーでもよく売られているので馴染みがある品種だと思います。
11月下旬頃に収穫が始まりますが、りんご一つひとつに袋がけした有袋のふじに比べて鮮度が落ちやすいので、旬の時期にぜひ食べてみてください!
おすすめの品種② トキ
王林とふじの交配によって誕生した、五所川原生まれの黄色いりんごです。
果汁の多さ、香りの良さ、強い甘味を兼ね備えた両親のいいとこ取りをした品種です。
旬が短く10月〜11月しか店頭にも並ばないことから「今しか逢えないプレミアムな黄色」というキャッチフレーズが付いてます!
りんごの中でもめちゃくちゃ甘い品種です!
おすすめの品種③ 星の金貨
綺麗な名前‥
星の金貨は、約15年前に青森で生まれた黄色いりんごです。
15%ほどある高い糖度と薄い皮が特徴で、程よい大きさなので丸かじりもしやすい品種です。
爽やかな酸味もあって、味のバランスのいい品種だと思います。
収穫時期は10月下旬頃。
スズキ家では栽培していますが、比較的生産農家が少なく、県外の店頭では見かけにくい品種です。
青森ではスーパーでも買えますし、比較的鮮度が長持ちする品種なので、箱買いもしやすいと思います。
おすすめ3品種とも甘味が強いりんごです!
おすすめの食べ方
旬のもぎたてりんごは生のまま、皮がついたまま食べるのが一番おすすめです。
包丁を入れた瞬間に飛び散るジューシーな果汁が、より美味しさを引き立たせます。
「1日1個のりんごで医者いらず」とも言われていて、りんごの皮には内臓脂肪やコレステロールの排出を助けてくれるリンゴポリフェノールが多く含まれているので、ぜひ皮ごと食べてみてください。
そして、少し日にちが立って水分が抜けてきたりんごは、焼きりんごがおすすめです。
熱したフライパンにバターをひとかけ溶かし、カットしたりんごを両面焼き目がつくまで加熱し、最後にシナモンをかけて食べると絶品ですよ。
そのまま生で食べてもおいしい青森りんごなので、一手間加えて食べてももちろんおいしいです。
あんず
あまりイメージが無いかもしれませんが、青森県は日本一のあんずの生産地でもあります。
特に、三八地域の南部町(なんぶちょう)での生産が盛んで、この南部町で生まれた「八助(はちすけ)」という品種が主要品種です。
おすすめの食べ方
おすすめは断然、あんずのしそ漬け(しそ巻きあんず)です!
南部在来種の「八助」は普通にあんずに比べて、酸味・甘味ともに多く、地元では昔からしそ漬けにされてきました。
そんな歴史から、地元で梅干しといえば「あんずのしそ漬け」のこととされ、あんずなのに八助梅とも呼ばれています。
肉厚で歯ざわりの良いあんずがトロッと甘く仕上がり、風味豊かなしその葉と甘酸っぱい風味がやみつきになりますよ。
津軽地方のスーパーでは、梅干しとならんで、あんずのしそ巻きが陳列されています。
学校の給食でも出るくらい、青森では馴染みのある食べ方です。
あんずにはクエン酸が多く含まれているため、疲労回復や、血行が良くなることで冷え性にも効くそうです。
カシス
カシスオレンジとかカシスウーロンとか、大学の時によく飲んだようなお酒の名前で知られる、ベリー系の果実です。
実は青森県が日本一の生産地で、生産量は国内の7割を占めているんです。
中でも青森市が県内最大の生産地です。
約50年前にドイツから青森市に苗木が持ち込まれ、青森市がカシス栽培の気候に最適だったこともあり、「あおもりカシス」として現在に至ります。
あおもりカシスは世界では珍しく、品種改良されずに栽培され続け「自然のままの本物のカシス」と呼ばれています。
品種改良されていないため、酸味とともに甘み・苦味も兼ね備えていて、ビタミンCはオレンジの3倍だとか!
あおもりカシスは、7月に収穫時期を迎え、収穫後すぐに冷凍保存することで、1年中状態の良いカシスを出荷できる体制を整えているそうです。
おすすめの食べ方
酸味が強いあおもりカシスのおすすめの食べ方は、ずばりジャムです。
香り高く酸味のあるカシスジャムは、パンやヨーグルトにかけるだけという定番の食べ方でも美味しくいただけます。
また、カシスの酸味はチーズとも相性がいいので、チーズケーキにちょい足しでカシスジャムを付けても美味しいです!
あとは、バニラアイスにカシスジャムを添えても美味しいスイーツになりますよ。
収穫時期となる7〜8月の青森では、生のフレッシュなカシスも手に入りますので、ぜひ旬を目がけて旅行されるのも楽しいと思います!
スチューベン(種ありぶどう)
ぶどうの中では珍しい、10月下旬から旬を迎えるスチューベンは、青森県が全国の生産量の8割を占めています。
夏に旬を迎えるイメージが強いぶどうですが、スチューベンは秋はもちろん、冬の間も美味しく食べることができます。
そして、スチューベンの糖度はなんと20度!!
スチューベンを食べて育ったので、ほかのぶどうが食べられません、、
ほかの主要な果物と同様、青森県(特に津軽地方)の昼夜の寒暖差が、糖度を高めているのだとか。
ニューヨーク生まれ、津軽育ちのスチューベンは、北五地域にある鶴田町が日本一の生産エリアで、「つるたスチューベン」としてブランド化も進められています。
粒同士がギュッとした大きな房で、1粒1粒も張りがあって美味しいですよ。
りんご栽培で培われた鶴田町の独自の技術が、スチューベンの栽培や貯蔵方法に活かされていて、品質のばらつきが少なく、味も見栄えもいいと流通業者からも評判だそうです。
県外でも、高級スーパーや百貨店では扱われていますが、鶴田町の道の駅「あるじゃ」では直売所も併設されていて、直売価格で買うことができます!
都内の百貨店では、他県産より5割ほども高値で取引されているらしいです
秋〜冬にかけて青森へ行かれる際は、ぜひチェックしてみてください!
おすすめの食べ方
道の駅あるじゃには、スチューベンを使った加工品が、え?こんなに??ってくらい並べられています。
大福の生地にスチューベンの果実が練り込まれた「スチューベン大福」や、定番の「スチューベンソフト」、「葡萄ジュース」などどれも美味しいです。
もはや、ほとんどスチューベンの要素ありませんが、あるじゃで買えるこのサブレは結構美味しいですよ↓
ゼネラル・レクラーク(西洋なし)
舌を噛みそうな名称ですよね。津軽人が苦手な発音です
包丁を入れると真っ白な果肉から果汁がしたたり、とろけるような甘く濃厚な味わいが特徴です。
県外で知ってる人はほとんどいないであろうこのフランス・パリ生まれの梨、実は『幻の品種』と言われる高級フルーツなんです!
幻の品種の呼び名にふさわしく、なぜか青森県以外の土地で栽培すると酸味がキツくなってしまうという不思議なエピソードまであるそうで、、
全国で生産量1位なのはもちろん、青森県の中でも南部町が一人勝ち状態で、生まれ故郷のフランスでもいまは栽培されていないそうです。
おすすめの食べ方
ゼネラルレクラークは、収穫後すぐ食べても美味しくありません!!
9月下旬~10月上旬にかけて収穫されてから、3週間ほど追熟させると甘い濃厚な味を楽しむことができます。
緑色の果実が、山吹色に変わると食べ頃です。
数量と食べ頃が限られていることもあり、市場にはあまり生のゼネラルレクラークは出回りません。
なので、生産されている現地で買うことをおすすめします!
見かけたら即買い推奨です
また、缶詰やジュースなどの加工品も県内で作られていますが、こちらも出回る数量が少ないので、現地でも限られたところでしか買えません。
まさに幻の品種。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
青森県では、日本一の生産量を誇るりんご、あんず、カシス、ゼネラルレクラーク、スチューベンといった、県内様々な地域で特色豊かな果物が楽しめます。
お取り寄せでご自宅で楽しむも良し、現地でフレッシュな果物を生で楽しむのも良し、また、栽培農家として自然豊かな青森でスローライフを送るのも楽しいと思いますよ!