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子ども達一人ひとりの可能性に寄り添うイエナプラン教育

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学校といえば、先生に勉強を教えてもらう場所。
という考え方が一般的でしたが、従来の授業スタイルを変えていく動きが近年増えてきています。

未来を担う子ども達の可能性を高めるためには?
子ども達一人ひとりの個性を大切にしながら自発的に学ぶ姿勢を育てていくには?

そういったことを大切にしながら子ども達に寄り添っていく教育モデルが『イエナプラン教育』です。

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異なる年齢の児童が関わりあうイエナプラン教育

イエナプラン教育はドイツで生まれ、オランダ育った海外発祥の教育モデルです。

その大きな特徴は、学年横断で年齢の異なる児童が同じグループとなり、一緒に学び、遊び、対話をしていくところ。

もう一つは、学習の計画を子ども達自身が計画していくので、「自由と責任」を自分自身が持つということ。

自分自身、年齢の異なる仲間、周囲の環境との関わりの中で、子ども達の行動、考え方、自身の興味を成長させていきます。

SDGsの考え方が定着し、社会全体が個性、多様性、自分らしさを重視する中で、このイエナプランは今の時代に合理的ともいえる教育モデルとも言えます。

基本活動は「対話」「遊び」「仕事」「催し」

イエナプラン教育では、「対話」「遊び」「仕事」「催し」をカリキュラムの主な構成要素としていて、この4つの活動を循環させながら行っていきます。

対話

先生やグループメンバーと輪になって対話をする活動。

前もって話題を決めることもあれば、テーマを設定せず自由に話し合ったり、何かを決めたり。

自分の意見を話したり、相手の意見を聞いたりすることで、意見の異なる相手を受け入れる受容性や発信の仕方、合意形成の過程などを身に着けていきます。

遊び

年齢の異なる相手とルールを決め、声を掛け合ったり、仲間を作ったりと、遊びを通して自身の興味、相手との関わりなどを学びます。

内容はスポーツ、演劇、ダンス、自由遊びなど、多岐に渡ります。

仕事

先生が課題を設定し、従来のように先生から教科科目を教わるものもあれば、課題の達成に向けて一人ひとりが自立して行うもの、学年横断で一緒に取り組むものに分かれます。

催し

地域の祭りで地域住民とふれあったり、季節の行事、メンバーの誕生日、時には悲しい出来事など、みんなで感情を分かち合う活動です。

学びへの意欲を大切にしながら学習を進めていく

イエナプランでは、国語、数学、社会などの教科を横断した年間のテーマを決め、学校全体で同じテーマに取り組んでいきます。

テーマへの「疑問」を出発点とし、答えを探す旅に出るための総合学習(ワールドオリエンテーション)をまず行います。

ここで生まれた「疑問」に対して、グループ内で答えを見つける手順を話し合ったり、先生から与えられた課題のことも加味して、週初めに1週間の計画をして学習を進めていきます。

答えを見つけるために必要な知識、学びたい教科を子ども達が自由に選択して学習(ブロックアワー)を行い、先生は進捗確認をしたり、必要な知識となる教科を教えたりと、あくまでサポート役に徹します。

そして、イエナプランでは1日の大半を過ごす教室を「リビングルーム」と捉えています。

机や椅子を自由に動かしやすく配置したり、一人で静かに調べ物ができるスペースを作ったりと、子ども達が学びやすい環境を自ら整えていきます。

いまは児童全員が1台PCやタブレットを学校で使える環境になったので、すごく探求はしやすくなりましたよね。

日本の公立小学校でも取り入れられる動きが加速

従来の画一的な教育ではなく、子ども達自身の個性や学びの意欲に合わせて探求したり、年齢の異なる他者と協同したり、異なる考えを受容していくというイエナプラン。

このコンセプトが、2021年に文部科学省から発表された「令和の日本型学校教育」をまさに実践する教育モデルだと捉えられ、公立小学校で取り入れられることも増えてきました。

学校法人 茂来学園 大日向小学校【長野県】

人口約1万人の長野県佐久穂町にある私立校。

イエナプランの考え方に基づいた、日本で初めての小学校です。

なんと全校児童130人ほどのうち、約100人が県内外からの移住者で、父子移住か母子移住で小学校付近に拠点を置くケースが多いようです。

カリキュラム自体は学習指導要領にのっとり構成されているものの、教科ごとでの時間割にはせず、総合学習でのオリエンを受け、子ども達自身が1週間の計画を立てていきます。

出典:学校法人 茂来学園 大日向小学校HP

また、「●時間目」という区切りがなく、全学年同じ時間に授業が終了するというのが、私立校ならではの特徴ともいえます。

大日向「中学校」の設置認可も受け、2022年4月には中等部が開校します!

●大日向小学校
長野県南佐久郡佐久穂町大日向1110
https://www.jenaplanschool.ac.jp

名古屋市立山吹小学校【愛知県】

出典:名古屋市立山吹小学校HP

名古屋市の中心部にある公立小学校です。

2021年度から全学年でイエナプランのコンセプトを取り入れ、名古屋の教育に合うようにアレンジして取り組んでいます。

子ども達が自身で設定した週間計画に基づき、ブロックアワーにあたる「YST(山吹セレクトタイム)」で何を、誰と、どう学ぶかを選択。

先生が児童の週間計画をチェックし、必要に応じて学習の進め方や計画の修正などをアドバイスして進めていきます。

山吹小学校の進学先にあたる中学校でも、イエナプラン救育で身につけていく自己学習力、探求姿勢を継続させるべく、導入に意欲を示しているそうです。

●山吹小学校
愛知県名古屋市東区橦木町2丁目24
https://www.nagoya-c.ed.jp/school/yamabuki-e/

岐阜市立則武小学校【岐阜県】

出典:岐阜市立則武小学校HP

先生が一斉授業をする、これまでの授業スタイルに疑問を呈し、こちらの公立校でも2021年度からイエナプランが月1で設けられています。

イエナプランの特徴である、「年齢の異なる児童を同じグループに分けて学習を進める」というコンセプトを取り入れた独自授業「なかジャンスクール」を行なっています。

年齢の異なるメンバーとの対話、遊び、学習を通じて、異なる意見を受け入れたり、仲間で行動したり、知識を共有したりを循環させていきます。

年齢が上の児童が手を差し伸べたり、それを受け取った児童が自分より年齢の下の児童を助けたりと、異年齢集団だからこその学び、気づきが生まれますね。

岐阜市立則武小学校
岐阜県岐阜市則武209-2
https://gifu-city.schoolcms.net/noritake-e/

福山市立常石ともに学園【広島県】

出典:福山市HP

福山市は人口約46万人、広島県内で2番目の人口を有する中核都市です。

ここに、日本初となる公立イエナプランスクールが2022年4月に開校します。

1〜3年生と、4〜6年生のグループに分け、学校における全ての教育を学年横断的に進めていきます。

出典:福山市HP

常石ともに学園がめざす子どもの姿は「自立」「共生」「自己実現」

イエナプランの4つの基本活動「対話」「遊び」「仕事」「催し」を循環させて、子ども一人ひとりの可能性を伸ばしていくことを目指しています。

校舎1階には地域住民も利用できるオープンスペースが設けられていて、学校、保護者、地域住民が一丸となった教育が期待できます。

出典:福山市HP

福山市立常石ともに学園
広島県福山市沼隈町984-1
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/kyoiku/187755.html

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本でも着実に増えていっているイエナプラン教育。
教育のために移住を選択するという人生選択の参考にしていただけたらと思います。

2022年に公立のイエナプランスクールが開校するということもあり、今後の展開に期待です!