せっかく青森に来たら(住んだら)、津軽弁を話してみたい!
そんな方のために、比較的使いやすい「擬態語・擬音語」の津軽弁をピックアップしました。
なんとなく気候に関わる擬態語が多くなりましたが、四季豊かな青森では使う機会多いはずです!
「ぱやぱや」「にきにき」など、重ね言葉のみに絞ったので、覚えやすいと思います
げじゃげじゃ
冬の暖かい日に、雪が溶けかけてシャーベット状になった状態を表す擬態語(擬音語?)です。
雪が少ない地域でも、シャーベット状の雪に足を取られて、ズルズル横滑りしてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
雪がよく降る津軽地方でも、暖かい日だったり、雨が降った日には、雪がシャーベット状になることが多いです。
かなり限定的な使い方をする津軽弁ですが、冬はこの単語を使う機会はかなり多いです。
道路の雪がシャーベット状に溶けてしまって、歩きにくい状態だなぁ、、と言う時は、
けんど、げじゃげじゃしてまってら、、
と困った感じで話してみましょう!
この単語、響きが可愛いですよね。
でらでら
これも主に冬に使う擬態語ですが、「げじゃげじゃ」とは逆で、気温がかなり下がって、道路が凍って光っている状態を表す津軽弁です。
いわゆる、アイスバーンの状態ですね。
凍って光っている道路を見た時でも使えるし、実際にツルツル滑ってしまった時にも使えます。
これも限定的な使い方をする津軽弁ですが、津軽の冬では、ヘビーユースできます。
道路が凍って、ツルツル滑りそうだ、、(または、滑ってしまった)時に、
けんど、でらでらしてまってら、、
と危険な状況を伝え感じで、使ってみましょう。
「でらでら」も「げじゃげじゃ」も、どちらも道路が危険な状態を表す津軽弁なので、これから外出する方を見かけたら、ぜひこの単語で教えてあげてください!
ちなみに、ツルツルテカテカの意味以外でも、派手な感じに光って目立っている様子の時にも「でらでら」は使えます、
のそのそ
雪の結晶がいっぱい集まった「ぼた雪(牡丹雪)」が、視界が白くなるくらいたくさん降っている状態の擬態語です。
近い意味でいうと、ドカ雪の状態ですね。
参考までに雨で言うと、ザーザーの状態です。(雨で「のそのそ」は使いませんが、、)
この「のそのそ」の使い方も限定的で、雪の降り方を表現する以外は使いません。
津軽で雪が「のそのそ」降ってしまうと、朝昼晩に雪かきしないと家から出れません。
悲しい哉、これも使う機会はめちゃくちゃ多いです。
あー、、これは積もる雪だな、、と思ったら、
ぼだ雪、のそのそ降ってら、、
と悲しそうに言ってみてください。
「のそのそ」の後には、雪かき地獄が待ってます。。
ばほらぼほら(ばふらばふら)
強めの風が吹いて、洗濯物や袋などが音を立てて大きくなびく様子(音?)を表現する擬態語(擬音語?)です。
標準語で言うと、バサバサ、バタバタ、が近いかなーと思います。
龍飛岬に立って、強風を全身で浴びて、ウィンドブレーカーが暴れ狂っている様子がイメージ近いです。
そこまで強風じゃなくても、風で布とかがバサバサしたら使える単語です。
洗濯物、ばほらばほらってら
これも、使う機会多めです!
ぱやぱや
毛、草、糸などの状態を表す擬態語です。
細くて柔らかい毛、産毛などが、まだらに生えている状態のことを「ぱやぱや」と言います。
例えば、こんな状態・・
・赤ちゃんの生えたての髪の毛
・野菜畑に種を植えた2、3日後に生えてくる細い雑草
・タオルの糸がほつれて、糸が何本か飛び出している状態
そんな状態を表す時に使えます。
例文としては、
ぱやぱやしてら
これだけで使えます!
対義語で言うと、「びっしり」が近いのかなーと思います。
ねぱねぱ(ねっぱねっぱ)
ガムテープの粘着面が綺麗に取れず残ってるような状態を表す擬態語です。
標準語で言うと、「くっついてベタベタする、粘りつく」が近いと思います。
例えば、こんな状態・・
・しばらく使っていなかったプレステのコントローラーのスティック部分
・学生自体の筆箱に眠っていたボールペンのグリップ部分
・ハチミツが指に付いて、ベタベタ感がなかなか取れない状態
そんな状態の時に使える津軽弁です。
くっついてベタベタしてちょっと嫌だ、みたいな感情の時に使えます。
ちょっと嫌そうな感じで
ねぱねぱするー、、
これで完璧です!
にきにき
油っぽい状態を表す擬態語です。
油ギッシュな様子を見た時や、油っぽいものを触って手がヌルヌルしている時に使えます。
例えば、こんな状態・・
・フライドチキンを手で持って食べた時に、指に油がついている状態
・夜になって、顔に皮脂が浮いて光っている状態
・油多めなラーメン屋さんの床が油でヌルヌルしている状態
そんな時に使える津軽弁です。
料理に関わる津軽弁なので、これは毎日使える可能性ありますね!
食べ終わった料理の皿を洗う時にでも、
にきにきする
と呟いてみてください。
これであなたも津軽人。
むたむた
すごい勢いで、何か動作をする場合に使える擬態語です。
がっついて、とか、すごく急いで、みたいな意味でも使えます。
例えば、こんな状態、、
・お腹を空かせた大学生が、牛丼をガツガツ食べている時
・犬が散歩中に止まることなく、すごいスピードで歩いている時
・ある種のゾーンに入った様子で、黙々と仕事をしている時
とかに使えます。
あの人、すごい勢いで、ご飯食べてる、、と思ったら、
むたむたど、ままくてら、、
と驚いた感じで使ってみましょう!
じがじが
最後は、青森県民大好き、「炭酸飲料」に関わる擬態語です。
炭酸特有のピリピリ、チクチクする感じを表します。
擬態語ではあるものの、炭酸飲料そのものを「じがじが」とも言います。
これは、もはや炭酸専用の津軽弁とも言っていいです。
実は、炭酸飲料を日本一買う都道府県、、青森なんです!
炭酸と言っても、健康的な炭酸水ではなく、サイダーとかしっかり糖分が入った炭酸飲料がよく飲まれます。
ちなみに、青森で両親と祖母と暮らしていた頃は、なぜか細い缶のサイダーが箱で常備されていました。
しかも、買ってくるのは、毎回決まって「神戸居留地サイダー」でした(笑)
水玉があしらわれた、水色のパッケージ懐かしい。。
「じがじがのみて」とか、「喉じがじがする」とか、使い方は簡単です!
強炭酸水が好きなスズキ妻(not津軽人)は、この単語を日常会話で使うようになりました。笑
じがじがの蓋開けてー
(ペットボトルの蓋が硬くて開けられない時)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
冬の津軽で使える擬態語、「げじゃげじゃ」「でらでら」「のそのそ」、季節問わず使える「じがじが」など、意味と使い方を紹介しました!
津軽弁を話す人に囲まれたら、自分も話してみたいな、、ときっとなります。
そんな時に、ぜひ今回の記事を参考に、使ってみてくださいね!